2015/05/14
当店の強い味方


　親方（店主の父）が亡くなってから、はや4年が過ぎました。
親方が亡くなるまでは、本当に店主と親方の二人でほぼ現場をこなしていました。
　私（店主の嫁）も子供たちが少し手がかからなくなった頃から（７～８年前）手伝ってはいましたが、そんなに本格的に現場で仕事をしていた訳ではなく、見積りをしたり写真を撮ったりといった営業的な事が多かったと思います。
　いずれにしろ、よほど大きな現場でない限り、手伝いの職人を呼ぶ事がなかった訳です。

親方が亡くなった後も、多少工期が長くなるのを御施主様にご理解頂きながら、どうにか店主と私の二人でやっていました。
　手伝いの職人を呼びたくなかった訳ではないのですが、長年親子で仕事をしてきた事もあり、同業の職人との付き合いがあまり広くなく声をかけられる職人に限りがあったからです。そして不思議な事に当店が忙しい時は、必ずと言っていいほど、他の職人さんたちも忙しく、なかなか手伝いに来れないという状況に陥るのです。
　それでも店主が元気だった時はどうにか二人でやれていたのですが、２年前に店主が体を壊してからは、さすがに手伝いに来て貰わないと出来ない状況になり困っていました。

　そんな時、材料屋さんの紹介で来てくれたのが岩城さんでした。
岩城さんは、お父さんも弟さんも塗装職人というペンキ屋一家の一員で、職人歴50年の超ベテランです。そして、今は一人で塗装店をされてます。
　初めて手伝いに来て下さった時から、当店の仕事の丁寧さに感心して、休憩の時になると、家を眺めては「いい仕事や～」と口癖の様に言ってくれます。
　店主の体の事もいつも気遣ってくれて、スケジュールを調整して手伝いに来てくれます。本当にありがたい当店の強い味方です。
　亡くなった親方と歳も変わらず、まるでお父さんの様です。
しかも、名前がなくなった親方と同じ「保（たもつ）」なんです！！
不思議ですね～　

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